霊界の最高機密八

日本という国の使命とは

この地上には多くの国があり、さまざまな民族とその歴史がある。だからこそ世界はおもしろいし、世界旅行の楽しみも増す。だがそのためにたくさんの宗教が生まれて戦争の原因になったり、民族間の争いの種になったりしているが、その切磋琢磨から文明の進歩が起こり、発展を遂げてきたともいえる。王仁三郎は日本の国と日本民族に特殊な使命を見る。まずその形成過程から語ろう。大昔の日本は中国大陸と陸続きになっていて、日本海はなかった。また太平洋も今のような大海原ではなく陸続きになっていて、日本という形はまだできていない。ところが積年の邪気が地上を混濁させ、ついには邪神たちの思うままに地上界が荒れ果ててしまったために、艮(東北)に封じ込められていた地球霊界の祖、国常立尊の怒りが爆発した。その結果、天変地異が起こって日本海とともに太平洋が陥没し、いちばん強い部分が龍の形として取り残された。その形は地上が泥海であった原初の国常立尊の龍体そのものであり、その大きさも同じであったと言われる。そしてその島を自転倒島(おのころじま)と名付け、世界の胞衣としての役割を担うことになった。その国が日本である。その発生の経緯が示す通り、日本という国は世界の「かがみ(ひな型)としての役目があると、王仁三郎は言う。例えば日本列島を世界の国と対応させてみると、実に見事に一致することがわかる。日本という国は島々で構成されている。大きく分けると北海道、本州、四国、九州、そして今は日本の国土ではないが、王仁三郎の時代は日本の領土だった台湾も、その対象になる。北海道が北アメリカ、本州がアジア・ヨーロッパ、四国がオーストラリア、九州がアフリカ、南アメリカが台湾に相応する。また大きな大陸だけが一致するのではなく、細かい地形までも合わせ鏡のようになっていることに驚く。数年前、私たち愛善苑では親睦と研修をかねてイタリア団体旅行を行なった。そして最後にサルジニア島(イタリアの西部に位霞する島で、コルシカ島の南部)を訪問した。サルジニアは大本歴史の中で非常に大事な地位を占める神島(高砂沖)に相応しているからである。私は現地でサルジニアの島の地図を見て、神島とそっくりだったことに改めて驚いたものだ。また琵琶湖はカスピ海に、十和田湖はパイカル湖に、瀬戸内海は地中海に相当し、それぞれ細かい地形にも相応する場所を見つけることができる。このことからも日本が世界のひな型であると考えられよう。出口直の筆先は「大本は世界のかがみ」と示す。かがみには、ものの像を写すパッシブ(受動的)な鏡と、武士道の鑑というようにアクティヴ(能動的}な鑑がある。ひな型というのは、能動的な鑑のことである。世界であったことは日本に写り、日本にあったことは大本に写るというのは、受動的な鏡である。また大本で起こったことは日本に、そして世界に移るというのは能動的な鑑である。日本の特殊性は、日本語の持つ言霊の素晴らしきであろう。英語では二十六声、その他の言語で三十近くある外国語もあるが、七十五声もある言語はない。この言霊のちがいだけ見ても、日本人は特殊な使命があるのではないかと思われる。言霊が多ければ多いほど、考え方のひだがたくさんできよう。ある出来事が起きた場合にも、いろいろな方面からそのことについて検討し、解決策を探すことが可能になるはずであるからである。現在の日本人がそうなっていないのは、言霊を正しく使っていないか、あるいはその言霊を発生する魂が矮小化しているかのどちらかであろう。