出口直の゛表゛・゛裏゛霊団とは

競馬の予想屋か街頭易者の予言は別として、「よげん」には、未来のことを言い当てる「予言」すなわちスケジュールと、いったん発した言葉を神が預かり人類の改心を待つ「預言」がある。だがそれが預言であっても、どうしても人類が反省せぬ場合、神が涙をのんでその警告を人類に返されることはないとは言えぬ。神の警告の真意をしっかり理解し、人類滅亡の悲惨な時を避けるべく、みずからも反省し、他へも改心を求める。そういった本来的な立替えを基本理念として活動している教団を、私は「出口直の表霊団」と呼んでいる。だが残念ながら、そのような活動をしている教団は見当たらない。逆に立替えを゛スケジュール゛ととり、人の恐怖心をあおって自己の拡大をはかる教団を、私は「出口直の裏霊団」と呼ぶ。「何月何日にはハルマゲドンが来るので、それまでにわが教団に入信せよ。世界が破滅すれば、金や財産などは必要ない。教団にあなたの全財産を献納した者は救われる」といった調子で人を威嚇し、教団を発展させようとする。そういった裏霊団が多いのは驚くばかりである。大本霊団ではないが、オウム真理教などもその典型である。王仁三郎は歌う。天災地変(わざわい)を指折り数へ松(待つ)虫の 冬の霜さき憐れなるかも予言のみ好きな信者はともすれば 妖言過言に脱線するなり立替えを世人のことと思ひなそ 立替えするは己が身魂ぞ予も足も動かさずして みろくの世 早や来れかしと祈る曲神大三災小三災の頻発も 人のこころの反映なりけり