王仁三郎は大本教団の未来も予言していた
 大正十三年に王仁三郎が入蒙した時、信頼する娘婿出口伊佐男(王仁三郎の三女八重野の婿。著者の父)にひそかに遺書「錦の土産」を託したが、それには自分の死後のことが預言されている。伊都能売の御魂霊国の天人なる大八洲彦命の精霊を充たし、瑞月(王仁三郎の号)の体に来たりて口述発表したる霊界物語は世界経論上の一大神書なれば、教祖の伝達になれる神諭と共に最も貴重なれば、本書の拝読は知何なる妨害現はれ来るとも不屈不換の精神を以て断行すべし。例え二代(王仁三郎の妻澄)、三代(王仁三郎の長女・直日)の言と雖もこの事のみは廃すべからず。邪神界、殊に八十八派(八十八は八木を指し、反瑞霊派の拠点)の兇党界の妖霊は一応尤もらしき言辞を弄し、月の西山に入りたる際(王仁三郎の昇天を指す)得たり賢しと聖地へ侵入し来り、まず第一に二代三代の身魂を誑惑せんと雄猛び襲ひ来るべし。然して自己の霊系の暴露するを恐れて、教祖の血統を盾に数多の信徒を魔道へ誘わんとするは、火を視るより明白な事実なり、注意すべし。「自分の死後、反瑞霊派の邪霊は出口直の血統を盾に取り、まず二代教主、三代教主にかかり、多くの信徒を魔道へ引きずり込もうとするだろう。だからどんなことがあっても霊界物語の拝読をやめではならぬ」というのだ。霊界物語六十七巻でも、玉仁三郎は自分の死後につき、不気味な予言をする。波切丸の船上、梅公宣伝使は「神仏無量寿経」を誦するが、次の言葉で結ばれる。瑞霊世を去りて後、聖道漸く滅せば、創生(あおひとくさ、すなわち人民)諂偽(てんぎ)にして、復衆悪を為し、五痛五焼還りて前の法のごとく久しきを経て、後転(うた)た激烈なるべし。吾は唯、衆生一切のために略して之を言うのみ。爾等各善(よ)く之を思い、転た相教誨し、聖神教語を遵奉して敢えて犯すことなかれ。ああ惟神霊幸倍坐(かんながらたまちはえませ)。訳「私が死んだ後、正しい教が次第にかえりみられなくなり、人々は争い、偽り、ともども悪を行うようになるから、多くの不幸や悲しみが蘇り、時を経て激しくなる。御前達は肝に銘じてともに教え、諭しあい、神の言葉、教を守って道を間違えないようにせよ」
王仁三郎の遺言と思われている個所である。なんという悲痛な叫びであろう。ところが余りにも恐ろしいほどに予言が的中する。